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生体認証…その仕組みや事情を探る
生体認証…その仕組みや事情を探る
2023/09/27
- 生体認証とは
- 何かのロックを解除する際、鍵の代わりとして、ICカード又は身体の一部などを機械にかざして認証を行うことがあると思います。
それは例えば、スマホのロック画面だったり銀行のATMだったり駅の改札だったり部屋の出入口だったり…。
使用したことのある回数に個人差あれど、ほとんどの方が鍵以外のものを使用したロック解除というものを経験したことがあるのではないかと思います。
今回はそのロック解除方法の一つ、“身体の一部や動きなどを機械にかざして認証を行う”いわゆる「生体認証」についてコラムを書いてみようと思います。
- ■生体認証とは身体のどこを使うのでしょうか?■
皆さんは生体認証というと、どの部分をかざすイメージが浮かびますか?
私は、手(指紋)でしょうか。ただ機械に触れる(または手をかざす)だけでスマホや部屋のロックなどが解除される。
実際の生体認証には、身体の一部(目の網膜や虹彩、手の指紋、体内を走る血管や静脈など)だけではなく動きの癖(筆跡やまばたき、歩行など)で認証を行うなど、その種類は様々なものがあるようです。
その中でも特に精度が高いのが、【指】をかざす指紋認証と【目】をかざす虹彩認証、と言われています。
指の模様(指紋)や瞳の模様(虹彩)は、一卵性双生児でも情報が異なりますし、その日の体調や病気などに左右されることなく認証を行えるようです。
ただ、虹彩認証ですが、調べたところあまり日本では普及しなかったとか。
普及しなかった理由としては、他の認証機器と比べ高価格であり、虹彩認証を研究する企業も導入事例も増えなかったことなどが挙げられるといいます。
また、認証の種類としては、顔認証(カメラを駆使して顔の特徴や輪郭を認識し、識別。顔の形状や目、鼻、口の配置などを照らし合わせます)や声紋認証(声の周波数やパターンを分析して、識別。声の高さや抑揚、発音パターンを照らし合わせます)といったものも存在します。
■生体認証でロックが解除されるまで■
生体認証で認証⇒ロック解除となるまでに、必要なことは何があるのでしょうか?
一般的な解除の手順としては、まずロックを解除してもいい人の生体情報を前もって採取登録します。
そして認証されるかされないかは、登録した情報と読み取った情報を比較することで決まります。一致することでロックが解除される、という仕組みです。
■生体認証のメリット・デメリット■
これって、身体の一部を使って認証を行うわけですから、鍵やICカードと違い忘れたり紛失することがなく便利ですよね。
また、一人一人違う身体的特徴で認識を行うわけですからセキュリティレベルも高く、パスワードなどを入力するのに比べ、短時間で認証を行えます。
ただ、生体認証が完全無欠な機能かというとそういうわけでもなく…。
病気や欠損などによって認証ができない人が出てくる場合もあったり、
複製や偽装が可能なこともあるのでその点は気を付けなければいけません。
過去には、シリコンで作った人工指や、虹彩模様を印刷した紙、顔写真等で認証を突破した記録も報告されているそうです。
そしてとくに注意が必要なのが一度認証を突破されてしまった時の対応です。
指紋や虹彩など生体情報は、パスワードなどと違い気軽にコロコロ変えられるものではなく、通常は生涯を通じそれ1つを保持し続けることしかできません。
ですので、一度突破されてしまうとその認証方法での安全性が失われると同時にその回復は不可能という致命的な問題が発生します。
別の認証方法へと変える、またはその際、他の認証方法と併せて二重・三重のセキュリティにするなどの変更が求められます。
いっけん鍵を持ち歩く必要がなく便利に感じますが、一度突破されてしまうと同じ方法での認証はほぼ安全性が無くなる、というのはとても大きな問題です。そういったことが生体認証の便利さの裏には存在するのですね。
また、生体認証においてロックを解除していい人(以下、本人)であっても認証失敗ではじかれてしまう「本人拒否率」というものがあります。それとは逆に、解除できないはずの人(以下、他人)を受け入れてしまう「他人受入率」というのもあって、この2つは一得一失の関係(片方の率が高いともう片方の率は低くなる)にあります。なので、実用化された生体認証の機械は精度が100%でない(つまりある程度の誤認識が発生する)よう設定されていることが多いそうです。
デメリットの話の方が長くなってしまいました。
個人的に便利で精密でそのハイテクさからメリットの方が多い印象があったので、生体認証ならではのこんなマイナス面も存在するというのを知ることができたのは良かったです。
- 近頃の生体認証事情
- また近年、銀行での本人確認の際に生体認証が普及していたのですが、ここ数年のあいだにそれを廃止したところが多いそうです。
なぜ廃止に至ったのでしょうか。
それは“ネットバンキングの普及”でパソコンや携帯電話、スマートフォンからの振込や残高確認が可能になったこと。
また“キャッシュカードの偽造防止技術”が高度になり、生体認証の需要が減ってきたこと等があげられるといいます。
たしかに登録する手間やコスト等もあるので他の方法でもっと手軽な認証ができるのならそちらに流れてしまうのも仕方のないことかもしれません。
では、最近の生体認証はどこで使用されていることが多いのでしょうか。
主な用途を調べてみたところ、パソコンやスマートフォンのロック画面、部屋からの入退出管理、空港の入出国ゲート、スマートスピーカー、犯罪捜査などが挙げられるようです。
ここでちょっと気になったのが、犯罪捜査。
よく事件もののドラマや再現VTRなどでDNAや指紋が犯人逮捕に繋がったというのを目にしますが、なるほど、これも立派な生体認証の一つですね。
技術の進歩で活躍の場を変えたりしつつも、まだまだ私たちの生活において活躍の余地があるかもしれない生体認証。
メリットとデメリットを正しく理解し、有効活用していきたいですね。
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