みんなで考えるSDGs 第13回 「世界がもし100人の村だったら」①

みんなで考えるSDGs 第13回 「世界がもし100人の村だったら」①

2022/01/25

みんなで考えるSDGs 第13回 「世界がもし100人の村だったら」①

世界規模でSDGsを考える①・・・「世界がもし100人の村だったら」
「世界がもし100人の村だったら…」こんな始まりの文章をインターネット上などで見かけたことはないですか?
30年程前にアメリカの大学教授が著した小文に始まり、20年程前からネットなどを介して世界中に広まっていったと言われている有名な文です。
沢山の人の手へ渡るうちに、文の追加や削除が繰り返されて今に至っています。

世界を、人口100人の村に例える。
そして、100人のうち何人が、それぞれどういった人種なのか、宗教・生活環境であるかなどを記したもの。
例としては、以下のような文が有名かと思います。

「世界がもし100人の村だったら、
52人が女性です
48人が男性です」


世界の男女の人口比が短文でも非常に分かりやすく表現されていますよね。
私も最初は、インターネット上にあふれるよくある文章の一つなのかなと思っていました。
でもSDGsだと、身の回りや日本・・・だけじゃなく世界規模でもモノを考える必要があります。
そんな時、世界の縮図とも言えるこの小文を参考にすれば、現状や課題がより具体的に見えてくるのではと思い、テーマに上げてみることにしました。
そんなわけで、今回のSDGsコラムは「世界がもし100人の村だったら」、です。

みんなで考えるSDGs 第13回 「世界がもし100人の村だったら」①

世界規模でSDGsを考える②・・・「食糧問題」
まずは食糧の問題。
「世界がもし100人の村だったら」ではこのように書かれています。

「20人は栄養がじゅうぶんではなく
1人は死にそうなほどです
でも15人は太り過ぎです」


20人、つまり世界人口の約1/5が満足な栄養を取れない状態にある。
そのうちの1人、約1/100は死に近い状態にさえある。
かなり高い数字ですよね。
それなのに、肥満気味の人が15人もいる。
食糧供給の不平等さが見えてきます。


実は、食糧そのものは、世界中の人に平等に配っても食べきれない程の量が世界中で生産されているのです。
それでは何故、ここまでの偏りが起きてしまうのでしょうか?
それは、飢餓の割合の多い国や地域では、
*満足に食糧を買えるほどの収入がないこと。
*食糧を生産しても、運搬したり、加工や保存するための技術力が不足していること。
*また、自然災害…特に干ばつ(農作物の成長を雨水に頼らざるをえない地域などでは農作物が枯れてしまう)

などが挙げられます。
逆に、収入や技術力がある先進国などでは、
*残飯や消費期限の過ぎた食糧の廃棄が当たり前のように行われている。
その量は、世界中で生産される量の1/3にものぼります。
(いわゆる食品ロス、SDGs第11回の記事でも取り上げていますね)。
こういったことが、不平等がなくならない要因となっています。

では、それを解消するには。不平等をなくしていくにはどうしたらいいでしょうか。
これはSDGsの「2:飢餓をゼロに」だけではなく、「1:貧困をなくそう」や「10:人や国の不平等をなくそう」にも関わってくる話です。

まず、パッと思い浮かぶのは飢餓状態にある地域や国への食糧支援でしょうか。
すぐに行える支援としてはとても重要ですが、持続的な支援が必要となってきます。
とりあえずの食糧を援助するだけでは、貧困や飢餓が完全になくなったとは言えないでしょう。
この状況を変えていくには、農業(生産~供給まで)の技術支援や、収入(雇用)の確保なども必要になってくるのではないかと思います。
農業の技術支援も教える側が全部やってしまうのではなく、教わる側が技術を自分のものとして身につけることが重要になってきます。
次世代へ継承し続け、その人たちの収入となるように。

日本の技術支援やODAは、現地に赴いた日本人だけがやるのではなく、現地の人を雇用して技術を教えたりするから評判がいいと聞いたことがあります。
なるほど、そういったやり方なら、飢餓や貧困の縮小につながりそうですね。

また、食品ロスの問題に関しては、欧米では既に具体的に法律を定めて、規制に取り組んでいるところもあるようです。
例えば、2016年にフランスで制定された「食料廃棄禁止法」は、大型スーパーなどの食品廃棄を禁止し、フードバンクなどの団体に寄付をしたり、飼料などで再利用したりしているそうです。
食品ロスを減らす一定の効果もあったのですが、フードバンク側での廃棄が増えたりと全てが上手く動いたとは言えないようです。
日本でも、2019年に食品ロス削減推進法が公布されましたが、義務(強制)ではなかったため、あまり効果は出ていないのが現状です。
やらないよりはマシだと感じますが、なかなか難しいですね。

さらには、世界の人口も現在進行系でどんどん増え続けています。
2030年には85億人に、2050年には97億人になるという予測もあり。(2021年時点の世界人口は78億7500万人)
今は、平等に配れば余るほどの食糧があっても、将来的には食糧の確保がさらに困難になり争奪戦になることもあるかもしれません。

その事も踏まえ、早い段階で飢餓や貧困をなくす、格差を縮めていくのが急務となってくると思います。

みんなで考えるSDGs 第13回 「世界がもし100人の村だったら」①

世界規模でSDGsを考える③・・・「財産・資源問題」
次に”財産や資源”について。
「世界がもし100人の村だったら」では”富”と括られています。

「すべての富のうち
6人が59%をもっていて
みんなアメリカ合衆国の人です
74人が39%を
20人が、たったの2%を分けあっています」


100人居る中のたった”6人”が、この世の富の半分以上を持っていることに驚きました。
しかも、それが全部同じ国の人だとは…!
日本などの先進国に住む私達はほぼ、”74人”の中に含まれそうですね。
そして残りの”20人” 、世界人口の1/5がたった2%の富を分け合っている。
食糧供給の偏りにも驚きましたが、今回の偏り具合にもかなり驚きました。

これは、SDGsでは「1:貧困をなくそう」「10:人や国の不平等をなくそう」に該当するのではないでしょうか。
思うのは、先程、取り上げた「食糧問題」と目標が共通している点です。
食糧・富・収入や技術などは密接に繋がっているんですね。

大げさに言えば、技術がなければ、収入を得られないことも多いですし、収入がなければ富も蓄えられません、食べるご飯にも困るはず。
そんな格差を減らし、誰もが平等に富や平和を享受できるより良い社会を作って、次の世代そのさらに次の世代へ繋いでいこうというのがSDGsです。

最近はコロナが流行し、海外でもロックダウンや工場の稼働停止などで、経済が満足に回らない国や地域が増え、富の格差はさらに拡大傾向にあります
そのことも考えると、なかなか難しい目標かもしれません。
でも世界中の国が同じ目標を掲げ、動き、それが民間にも浸透しつつあるというのはとても良い傾向と思います。
将来を見据え、まずは知ろうとすることから始めていきたいですね。


SDGsコラム担当:Ueno


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