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入稿トラブル事例 その⑤ オーバープリントの有無
入稿トラブル事例 その⑤ オーバープリントの有無
2021/04/12
- オーバープリントって?
- 今回は久しぶりとなりますコラム入稿トラブル事例、オーバープリントについてを紹介していきます。
オーバープリントとは「地色に対して別の色を乗せる(被せる)」印刷の事です。
左の画像をご覧ください。一般的によくある事例として印鑑を例に説明していきます。
写真1:オーバープリント設定「あり」
背面の水色の模様の上に、印鑑データが乗っています。
下地(C版)の色にのせている影響が出ている為、後述する写真3.の色よりも濁った色味になっています。 (絵具で朱色に青を混ぜると暗くなるイメージ)
写真2:オーバープリント設定「あり」
写真1のデータからM版とY版を0%にしました。背景の青に印鑑のM版とY版が乗っている事がわかります。
(※印鑑をかたどった黒線は説明用にわざと可視化した画像を作っています。実際には何も見えなくなります)
写真3:オーバープリント設定「なし」
これは写真1.のデータとオーバープリント設定以外は全く同じなのですが、オーバープリント「なし」に設定しているため写真1.とは異なり背景の影響を受けず、綺麗な朱色になっています。
写真4:オーバープリント設定「なし」
写真3.のデータからM版とY版を0%にしました。、背景の青に乗せないため、印鑑のカタチで白く抜けていることが分かります。
簡単にまとめますと、オーバープリントの設定を「あり」にすると、データ上では印鑑に青の色は設定していない(0%)にも関わらず印刷した時には乗せるデータの作りとなっているため、本来想定していたM100%、Y100%の色味には仕上がらないという事になります。
これが「オーバープリント」設定による仕上がりの違いになります。
- オーバープリントのトラブルとは?
- オーバープリントを使用するメリットとしては、オフセット印刷の【見当ずれ】リスク回避が一番の理由になるかと思います。
先ほど説明したように、オーバープリント「なし」で設定すると絵柄同士をパズルのように嵌め込む形になりますので細かい線などのデザインはぴったり嵌らず、ズレてしまうトラブルが起こってしまいます。(右の画像)
一方で気を付けなければならないのが、文字やロゴを白く抜きたかったのにオーバープリントの設定をお客様が意図せず「あり」にしてしまったため本来白く抜きたかったのに、抜けずに仕上がってしまい『デザインが印刷されていない!?』などのトラブルに繋がることもあります。
また前述したように「あり」に設定したため、本来の色とは異なった色で完成してしまうことも起こり得ます。
このようにデザインや仕上がりによってオーバープリントは使い分けなければなりません。
※【見当ズレ】に関しては前回、入稿トラブル事例 その④でも触れていますのでそちらもあわせてご覧ください。
https://www.card-factory.jp/column/?id=1608626119-941762
- じゃあどうすれば良いの?
- 弊社では特にご指定がなければオーバープリントはすべてお客様のご支給データ指定どおりに処理するが基本となります。
しかし、支給データ検証時やお預かりしたサンプルと比較し、設定を変更する事で仕上がりが良くなると判断した場合、また設定の不備に気付いた場合は、弊社からご相談やご提案をさせていただいております。
お客様でできる対策としまして、Adobe Readerのver.8 以降の【オーバープリントプレビュー】を使用することで、オーバープリントの状態を確認する事が可能です。データ送付前には入念なチェックをお願い致します。
オーバープリントの設定で分からない事がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
弊社のプロフェッショナルなスタッフがお手伝いさせていただきます。
入稿トラブル事例 続きの⑥はこちらから⇒
入稿トラブル事例 前回の④はこちらから⇒https://www.card-factory.jp/column/?id=1608626119-941762
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