オフセットフルカラー印刷について

2020/09/03

点の集合体: 【オフセット印刷4色分解のカードについて】

工場印刷担当のNです。今日はオフセットの4色分解印刷について簡単に解説をしたいと思います。
4色分解印刷は4種類のインクを使用し細かい点を印刷し重ね合わせて表現する方法です。一般的にはフルカラー印刷などと呼ばれているアレですね。この点を印刷専門用語で「網点」と呼びます。

画像①の女性の目の部分をルーペで拡大してみると４つの色（青、赤、黄、墨）の網点を大きさと密度を変えて重ね合わせ色の濃淡やグラデーションを細かく調整することで、多彩な色彩表現していることが分かります。
色の三原色＋濃い黒を表現するための墨で計4色ですね。三原色全てを重ねても黒は表現できるのですが濃い黒を表現するために敢えて墨のインクを使っています。

網点の角度って？？: 画像②のように４つの色（ＣＭＹＫ）は、青＝15度、赤＝75度、黄＝30度、黒＝45度と並べる際の角度が決められています。これをスクリーニング角度といいます。４色それぞれの網点が同じ角度だと重ねた際にガタついた印刷になってしまいます。網点の干渉です。これをモアレといいます。このモアレを防ぐ為に網点を不規則に置いているのです。

（余談ですが、網点の配置ルールも2パターンあり「ＡＭスクリーニング」「ＦＭスクリーニング」があります。これはまた別の機会に・・）

濃淡の表現方法: 濃淡は網点の大きさを変化させて表現しています。
1㎠辺りの網点の量をパーセントで表示したのが画像③です。青50％であれば網点を寄せ集めた場合に1㎠の半分が青になります。

例えば冒頭の女性の写真で例えると

・黒目の部分　網点を大きく（％を高く）して4色掛け合わせ

・白目の部分　網点を小さく（％を低く）して4色掛け合わせ

といった具合で大きさを調整して濃淡・明暗を表現しています。

大きくせずに数で調整すればいいじゃないかって思った方いましたら流石です！！そうそれがＡＭとＦＭの違いなのです。これ語り出しますと終われませんのでやはり別の機会に・・。
どうしても今直ぐにという事であればお問い合わせ下さいね(笑)直接語らせていただきますので！！！！

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